作成日
2022/07/27最終更新
2024/12/11記事区分
一般公開6R
- 6 Strategies for Migrating Applications to the Cloud
- Rehosting (lift and shift) → オンプレサーバから EC2 インスタンスに移行する場合など。
- Replatforming → DB を RDS に移行する場合など。
- Repurchasing → 金額的にはコストがかかりますが、短期間で完了します。オンプレの CRM を Salesforce 等の SaaS に移行する場合です。
- Refactoring (Re-architecting) → オンプレシステムのロジックを改修して、S3 や Lambda を利用する場合など。
- Retire → Refactoring の結果、不要になった場合など。
- Retain → オンプレで稼働させ続ける判断の場合など。
Storage Gateway
- クラウドのストレージをオンプレミスから利用するためのサービスです。
- S3 File Gateway What is Amazon S3 File Gateway
- File Gateway Appliance をオンプレ内で稼働させます。
- NFS/SMB による S3 への接続ポイント (Gateway) を提供します。
- NFS 内のディレクトリ構成は S3 上でも維持されます。
- File Gateway には IAM ロールを付与します。
- File Gateway にはキャッシュが存在し、S3 へのアクセス頻度を低減します。
- File Gateway Appliance を VPC 内で稼働させることで、EC2 インスタンスからも NFS/SMB マウントできます。
- 複数の File Gateway Appliance から同じ S3 に接続できます。Working with multiple file shares and Amazon S3 buckets
- 複数ネットワークを、S3 を介して NFS/SMB プロトコルで接続できる、ということになります。
- write できる gateway が複数存在すると誤作動の原因となります。
- S3 バケットポリシーによって、一つを除いて readonly に設定することができます。
- 同一ファイルへの append や、複数マシンからの write が必要な場合は、EFS (NFS) の利用を検討します。
- S3 Lifecycle policy と併用することもできます。
- S3 Object Versioning と併用することもできます。
- 古いバージョンを復元した際は File Gateway の RefreshCache API を利用して、S3 側の変更を反映させる必要があります。
- 上記 API を定期的に自動実行するための設定も存在します。How can I automate the RefreshCache operation on Storage Gateway?
- Volume Gateway What is Volume Gateway?
- Volume Gateway をオンプレ内で稼働させます。
- iSCSI プロトコルによる S3 への接続ポイントを提供します。
- Volume Gateway あたり 最大 32 個のボリュームを構成できます。AWS Storage Gateway quotas
- Cached Volume
- S3 上でデータを管理し、オンプレ側の Gateway でキャッシュを持ちます。
- 32TB/volume が上限です。
- Stored Volume
- オンプレ側の Gateway でデータ管理します。S3 への定期バックアップを行います。
- 16TB/volume が上限です。
- Tape Gateway What is Tape Gateway?
- テープドライブ
- 磁気を利用して情報を記録します。
- Tape Gateway をオンプレ内で稼働させます。
- S3 に保存されたデータをそのまま扱うことはできず、tape 全体をリストアすることで、tape 内部の各ファイルにアクセスできます。
- テープドライブ
- FSx File Gateway What is Amazon FSx File Gateway?
- FSx File Gateway をオンプレ内で稼働させます。
- 「FSx for Windows File Server」への接続ポイントを提供します。
- キャッシュを持つことで、「FSx for Windows File Server」へのアクセス頻度を低減させます。
Snow Family
- 二つの目的のいずれかで利用します。
- 大量のデータをクラウド環境に移行する際に活用します。
- Edge コンピューティング環境を提供します。
- 僻地でのデータの収集や処理を実現します。
- Snowball Edge What Is AWS Snowball Edge?
- S3 互換の機能を備えたデバイスです。Transferring Files Using the Amazon S3 Interface
- Glacier に直接データをエクスポートすることはできません。Can I export data that is in the Amazon Glacier storage class?
- Edge コンピューティングにも利用できます。Using Amazon EC2 Compute Instances
- AWS IoT Greengrass を利用して、EC2 インスタンス、Lambda 関数を稼働させることができます。
- Storage Optimized Snowball Edge Device Options
- 80TB
- 最大40vCPU、80GB RAM。
- Compute Optimized
- 42TB
- 52 vCPU、208 GB RAM、GPU(オプション)
- S3 互換の機能を備えたデバイスです。Transferring Files Using the Amazon S3 Interface
- Snowcone What Is AWS Snowcone?
- 2.1kg 程度となっており、軽量です。AWS Snowcone Device Specifications
- バッテリーは内臓しません。
- 8TB ストレージを持ちます。
- AWS 社にオフラインで送ってデータ取り込みしてもらうことができます。
- AWS DataSync によってオンラインでデータロードすることもできます。
- Edge コンピューティングにも利用できます。
- 2CPU、4GB RAM。
- 2.1kg 程度となっており、軽量です。AWS Snowcone Device Specifications
- Snowmobile
- トラック型の移動式デバイスです。
- 10PB 程度以上のデータ移行時に利用します。
- AWS OpsHub Using AWS OpsHub for Snow Family to Manage Devices
- オフライン環境で利用可能な、AWS コンソールのような画面を提供します。
- ローカル PC にインストールして利用します。
- 従来は CLI で操作する必要がありました。
- パフォーマンスに関する注意事項 Best practices for accelerating data migrations using AWS Snowball Edge
- write 処理を並列で実行することで、全体として処理性能が向上します。
- 少量のデータを都度転送するのではなく、一括でバッチ処理するようにします。
- データ転送中は、他の処理を実行しないようにします。
AWS Database Migration Service (DMS)
- DMS は EC2 インスタンス上で稼働させます。Working with an AWS DMS replication instance
- 異なる DB 間の移行もサポートします。例: Microsoft SQL Server から Aurora への移行。
- Continuous Data Replication (Change Data Capture; CDC) のみ、あるいは
- 一括ロード + CDC で移行します。Creating tasks for ongoing replication using AWS DMS
- 移行先として ElasticSearch (OpenSearch) Service、DynamoDB、Redshift をサポートしますが、移行元としてはサポートしません。Targets for data migration
- 基本的に、オンプレから AWS へのデータ移行のための仕組みです。
- 移行先、移行元ともに、S3 をサポートします。Using Amazon S3 as a source for AWS DMS
- Schema Conversion Tool (SCT) What is the AWS Schema Conversion Tool?
- 異なる DB エンジン間のスキーマを変換するツールです。
Disaster Recovery
- Cloud Adoption Readiness Tool (CART)
- 組織のクラウド適用度合いを測定する、アンケートのようなものです。
- RPO (Recovery Point Objective)
- 例えば、最後にデータバックアップを取得した時点から、Disaster が発生するまでの間のデータは消失します。
- 高い RPO は、データ消失のリスクを取る代わりに、コストは抑えられます。
- バックアップとリストアによる DR は、データレプリケーションや warm-standby による DR と比較して高い RPO となります。
- RTO (Recovery Time Objective)
- Disaster が発生してから復旧するまでの間はダウンタイムとなります。
- 低い RTO は、復旧までの時間がかからない代わりに、高コストとなります。
- バックアップとリストアによる DR は、データレプリケーションや warm-standby による DR と比較して低い RTO となります。
- AWS Fault Injection Simulator (FIS)
- Chaos Engineering のためのツールです。
- AWS Application Discovery Service
- クラウド移行に先立ち、オンプレ環境の情報を収集するツールです。
- Agentless Discovery
- Agent-based Discovery
- 調査結果は CSV ダウンロード可能です。AWS Migration Hub で確認することや、Athena でクエリ実行することもできます。
- クラウド移行に先立ち、オンプレ環境の情報を収集するツールです。
- AWS Application Migration Service (MGN)
- AWS Server Migration Service (SMS) の後継です。
- rehost (lift-and-shift) のためのソリューションです。
- AWS Elastic Disaster Recovery (DRS)
- 旧称は CloudEndure Disaster Recovery です。
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