モーダルを閉じる工作HardwareHub ロゴ画像

工作HardwareHubは、ロボット工作や電子工作に関する情報やモノが行き交うコミュニティサイトです。さらに詳しく

利用規約プライバシーポリシー に同意したうえでログインしてください。

Windows Server EC2 インスタンスへの CAL インストール

モーダルを閉じる

ステッカーを選択してください

お支払い手続きへ
モーダルを閉じる

お支払い内容をご確認ください

購入商品
」ステッカーの表示権
メッセージ
料金
(税込)
決済方法
GooglePayマーク
決済プラットフォーム
確認事項

利用規約をご確認のうえお支払いください

※カード情報はGoogleアカウント内に保存されます。本サイトやStripeには保存されません

※記事の執筆者は購入者のユーザー名を知ることができます

※購入後のキャンセルはできません

作成日作成日
2021/08/01
最終更新最終更新
2023/11/18
記事区分記事区分
一般公開

目次

    AWS EC2 のスポットインスタンスを活用したコスト削減を最近会社で行いました。

    Windows サーバを AWS EC2 インスタンスとして起動した後は、RDP 接続が必要となります。RDP 接続を行なうためには Remote Desktop Services (RDS) ライセンスが必要となります。

    Windows Server のライセンスは、管理用途の RDS 接続を許可しています。その際に RDS ライセンスは不要です。ただし、同時接続数が 2 という制限があります

    Remote Desktop supports two concurrent connections to remotely administer a computer. You do not need a license server for these connections.

    AWS インスタンスの利用料金には Windows Server のライセンス料金が含まれているため、別途 RDS ライセンスを購入することなく同時に 2 つまでの RDP 接続が可能です。

    The license for Windows Server is included in the price of your Windows instance.

    同時に 3 以上の RDP 接続を行なうためには Client Access License (CAL) 等の RDS ライセンス購入が必要になります。本ページでは何らかの手段で購入した CAL を Windows EC2 インスタンスに設定する方法を記載します。

    RDP 接続について

    本ページでは Windows Server 2019 を起動してみます。

    EC2 インスタンス起動時に指定した key pair をアップロードすることで、管理アカウント Administrator の初期パスワードを取得できます。

    外部IP を指定して RDP 接続します。

    アカウントの追加

    コントロールパネルから追加することもできますが、コマンドでの追加方法は以下のとおりです。

    ヘルプ

    net user /help
    

    アカウント追加

    net user rdp-user01 myPasswd! /add /logonpasswordchg:no
    net user rdp-user02 myPasswd! /add /logonpasswordchg:no
    net user rdp-user03 myPasswd! /add /logonpasswordchg:no
    

    グループ一覧の確認

    net localgroup
    

    リモートデスクトップ可能なグループに追加

    net localgroup "Remote Desktop Users" rdp-user01 /add
    net localgroup "Remote Desktop Users" rdp-user02 /add
    net localgroup "Remote Desktop Users" rdp-user03 /add
    

    RDP 同時接続数の上限が 2 であることの確認

    3つめの RDP 接続を行おうとすると以下のエラーとなります。

    ログオン済みのアカウント一覧はタスクマネージャから確認できます。

    ライセンスサーバのインストール

    RDP 接続を行なう対象となる Remote Desktop Session Host が参照する Remote Desktop Licensing サーバを構築します。

    • CAL をインストールする対象は Remote Desktop Licensing サーバです。
    • ユーザが RDP 接続を行なう対象は Remote Desktop Session Host です。

    Server Manager を起動します。

    Windows Server の役割を追加します。

    Next をクリックします。

    Role-based or feature-based installation を選択して Next をクリックします。

    補足: Virtual Desktop Infrastructure (VDI) とは Windows OS の VM のようなものです。本ページでは VDI に対する RDP 接続ではなく、ある共用の Windows OS に対する複数ユーザの RDP 接続を考えています。

    Next をクリックします。

    Remote Desktop Services を選択します。

    変更せずに Next をクリックします。

    Next をクリックします。

    Remote Desktop Licensing を選択します。

    Add Features をクリックします。

    再起動することを許可したうえで、Install します。

    なお、役割のインストールのためにインターネット接続は不要です。

    ライセンスサーバの有効化

    Remote Desktop Licensing Manager を起動します。Server Manager の Tools から起動できます。

    Not Activated となっていることが確認できます。

    Activate Server をクリックします。

    Next をクリックします。

    Microsoft への認証手段を選択します。ライセンスサーバからのインターネットアクセスができない環境の場合は、インターネットアクセスが可能な別の PC を用いて Web ブラウザから認証できます。

    https://activate.microsoft.com/ にアクセスします。

    Activate a license server を選択します。

    EC2 Windows Server に表示されている Product ID 等を入力します。

    Next をクリックします。

    表示された license server ID を Windows Server に入力します。

    Finish をクリックします。

    Activated となっていることが確認できます。

    この時点ではまだ同時に 3 以上の RDP 接続は行なえません。

    ライセンスサーバへの CAL インストール

    Install Licenses をクリックします。

    Next をクリックします。

    License key pack ID を入力する必要があります。

    https://activate.microsoft.com/ にアクセスします。

    Install client access licenses を選択します。

    購入した CAL に応じて、適切な License program を選択します。

    例えば購入したライセンスが
    Microsoft Windows Remote Desktop Services - license & software assurance - 1 user CAL
    である場合は "Microsoft Enterprise Agreement, Microsoft Select, Microsoft Select Plus" が該当します。

    適切な Product Type とその数量を指定します。

    今回は Windows Server 2019 をライセンスサーバとして用いているため RDS 2019 User CAL を選択しています。対応表を確認して選択します。

    この時点でもまだ同時に 3 以上の RDP 接続は行なえません。

    セッションホスト役割の有効化

    Server Manager から Add Roles and Features をクリックします。

    Next をクリックします。

    Role-based or feature-based installation を選択します。

    Next をクリックします。

    Remote Desktop Session Host を選択します。

    Add Features をクリックします。

    Next をクリックします。

    再起動を許可したうえで Install します。

    なお、役割のインストールのためにインターネット接続は不要です。

    セッションホストからライセンスサーバを利用するための設定

    自動での再起動がなされた後にログオンすると、以下の警告が表示されます。
    セッションホストがライセンスサーバから CAL を正常に取得できない状態であっても、120 日間は猶予期間として RDP が利用できます。また、その際の接続上限はなく、同時に 3以上の RDP 接続が可能です。

    ライセンスサーバへの参照設定を行います。

    Administrative Templates → Windows Components

    → Remote Desktop Services → Remote Desktop Session Host → Licensing

    • Use the specified Remote Desktop license servers
    • Set the Remote Desktop licensing mode

    本ページではローカルホストのライセンスサーバを利用します。

    User CAL をインストールした場合は以下のような設定になります。

    Server Manager の Tools から Remote Desktop Licensing Diagnoser を起動します。

    ライセンスサーバへの CAL のインストールが正常に完了していない場合は、以下のような警告が表示されます。

    正常に CAL がインストールされたライセンスサーバに対して、セッションホストが接続できた後は、以下のように 3 以上の RDP 接続が可能となります。

    User CAL をインストールした場合の注意点

    • Windows Server 2019 以上を利用している。
    • Active Directory によるドメインコントローラを利用していない。ワークグループを利用している。
    • Device CAL ではなく User CAL を利用している。

    以上の条件を満たしてしまっている場合は、RDP 接続時に以下の警告が表示されてしまい、60分以上の RDP 利用が不可となります。

    リモートデスクトップライセンスに問題があるため、このセッションは60分後に切断されます。システム管理者に問い合わせて、この問題を修正してください。

    Windows Server 2019 以上で User CAL を利用する場合は AD を構築する必要があります。

    補足

    • Windows Server 2019 より前は紳士協定のような状況で、User CAL であっても ワークグループ を利用できました。
    • ワークグループの場合、マイクロソフトが User CAL の利用状況を正しく判定できません。
    • Device CAL の場合はワークグループであっても正しく CAL の利用状況をマイクロソフトが把握できます。

    参考資料

    Likeボタン(off)0
    詳細設定を開く/閉じる
    アカウント プロフィール画像

    AWS EC2 のスポットインスタンスを活用したコスト削減を最近会社で行いました。

    記事の執筆者にステッカーを贈る

    有益な情報に対するお礼として、またはコメント欄における質問への返答に対するお礼として、 記事の読者は、執筆者に有料のステッカーを贈ることができます。

    >>さらに詳しくステッカーを贈る
    ステッカーを贈る コンセプト画像

    Feedbacks

    Feedbacks コンセプト画像

      ログインするとコメントを投稿できます。

      ログインする

      関連記事

      • AWS EC2 インスタンスの選定方法
        準仮想化と完全仮想化 AWS のインスタンスタイプが準仮想化と完全仮想化のどちらの仮想化技術を採用したハードウェアであるかによって、使用できる AMI (OS) が異なるのは以下の理由によります。 準仮想化 ParaVirtualization (PV) において OS は自分が仮想化用のハードウェア上で動作していることを知っています。つまり仮想化用にカスタマイズされた専用の OS が必要になりま...
        yuki_coderyuki_coder8/30/2017に更新
        いいねアイコン画像0
      • OpenVPN で二つの VPC をつなぐための設定
        インターネット VPN (Virtual Private Network) には二拠点間の通信を暗号化する方式によって IPsec-VPN や SSL-VPN などがあります。OpenVPN は SSL-VPN の実装のひとつです。AWS VPC を二つ用意してそれらを OpenVPN で接続してみます。 VPC の構成 myvpc-1 (10.1.0.0/16) mysubnet-1-1 (10...
        takuyatakuya8/11/2017に更新
        いいねアイコン画像0
      • AWS Lambda の基本的な使い方
        サムネイル画像-9285163f6b
        AWS Lambda はイベントドリブンな「関数」を登録できるサービスです。例えば S3 に画像がアップロードされたときにサムネイル用のサイズに加工する処理が記述された関数を登録できます。基本的な使い方をまとめます。 事前準備 関数の登録はブラウザで AWS コンソールにログインして行うこともできますが、本ページでは AWS C
        yuki_coderyuki_coder1/18/2020に更新
        いいねアイコン画像0
      • AWS 落穂拾い (Data Engineering)
        Kinesis Kinesis Streams データは 3 AZ にレプリケーションされます。Amazon Kinesis Data Streams FAQs 24 時間 (既定値) から 1 年までデータ保持できます。[Changing the Data Retention Period](https://docs.aws.amazon
        yuki_coderyuki_coder12/22/2024に更新
        いいねアイコン画像0
      • Windows Server EC2 インスタンスによって Active Directory を構築する設定例
        サムネイル画像-c40f03af4b
        本ページでは Windows Server 自体の設定で AD を構築する例を記載します。 AD の Domain Service (DS) および DNS 役割のインストール 注意 RDS CAL に関連して、AD DC と同じサーバに RDS セッションホストをインストールする場合は、最初に DC をインストールしてから、その後に RDS セッションホストをインストールします。 If you ...
        きらりコードきらりコード11/14/2023に更新
        いいねアイコン画像0