従業員情報などが格納されているサーバがLDAP (Lightweight Directory Access Protocol) というプロトコルに対応していれば、クライアントPCはLDAPで対話できるソフトウェアを用いてその情報を取得できます。LDAPの実装には様々なものがあり、OpenLDAPはその代表的な実装です。WindowsでOpenLDAPをインストールするためにはCygwinを利用すると簡単だと思います。OpenLDAPをインストールすると様々なコマンドが使用できるようになり、特に ldapsearch というコマンドはLDAPサーバから情報をLDIF (LDAP Data Interchange Format) というフォーマットで取得するために利用します。なお、LDIFの解析処理を自作する際にはbase64デコーディングなどに注意します。その手間を考えると、Rubyを利用していてかつgemが利用できる場合は、ldapsearchは使用せずにnet-ldapをインストールして利用した方がよいかもしれません。
$ gem install net-ldap
使用方法はこちらを参照。
1000件を越えるデータを取得する
デフォルトのフィルタ (objectClass=*) でリクエストを行うと大量のレコードがヒットし、OpenLDAPで規定される一度に取得可能な最大件数1000を越えてしまうことがあります。そのような時の対応方法としては、
-E pr=1000/noprompt
というオプションを付与します。これは、1000件のデータ取得を確認なし (noprompt) で繰り返し実行するためのオプションです。
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