Cloud Identity における SSO について、概要を把握するための情報を記載します。
Cloud Identity は GCP を含む Google のサービスを利用するための Identity as a Service (IDaaS) または Identity Provider (IdP) です。Cloud Identity で管理する Group には、一般の Google アカウント username@gmail.com
をメンバーとして追加することもできます。
Overview of Google identity management
Cloud Identity の Single sign-on (SSO) を有効化することで、最大で一つの外部 IdP を参照できます。その場合、認証時において、ユーザは外部 IdP にリダイレクトされます。Cloud Identity は SAML Service Provider (SAML SP) となり、外部 IdP は SAML IdP となります。
SSO をサポートするためのツールとして、Google Cloud Directory Sync (GCDS) が存在します。Active Directory (AD) または LDAP から Cloud Identity に対して、ユーザ情報などを同期するためのツールです。
Active Directory as IdP and authoritative source
参考資料:
Cloud Identity Free edition で管理できるユーザ数の最大値は、既定では 50 です。申請することで、無料で増枠することが可能です。
Cloud Identity の user はライセンスを持ちます。Free edition のライセンスに加えて、以下のライセンスを持たせることも可能です。
admin.google.com
で提供される Google Workspace のライセンス参考資料: Upgrade or downgrade Cloud Identity
Cloud Identity を IdP として利用する SaaS を構築することも可能です。
参考資料:
Password Sync は、Google Workspace の旧称である G Suite においては G Suite Password Sync (GSPS) とよばれていました。Microsoft Active Directory (AD) のパスワードと Cloud Identity または Google Workspace のパスワードを同期させるためのツールです。