サーバのリソース使用状況を監視し、Webインタフェースでその監視結果をグラフィカルに表示してくれるツールとして有名なものに Munin があります。CentOS 6 を例にとり、簡単な設定例を記載します。
監視対象のサーバでは munin-node というリソース監視用のデーモンを動作させます。Web サーバは定期的に munin-node からリソース情報を取得します。RRDtool によって munin-node から取得した情報をグラフィカルに表示します。
$ sudo yum install epel-release
$ sudo vi /etc/yum.repos.d/epel.repo ← enabled=1 を enabled=0 に編集
$ sudo yum --enablerepo=epel install munin munin-cgi ← httpd も依存ソフトウェアとしてインストールされます
munin をインストールすれば munin-node もインストールされるため Web サーバが自分のリソースを監視する場合は以下の手順は不要です。
$ sudo yum install epel-release
$ sudo vi /etc/yum.repos.d/epel.repo ← enabled=1 を enabled=0 に編集
$ sudo yum --enablerepo=epel install munin-node
コメントアウトを外します。その他必要に応じて設定を変更します。
$ sudo vi /etc/munin/munin.conf
...
dbdir /var/lib/munin
htmldir /var/www/html/munin
logdir /var/log/munin
rundir /var/run/munin
...
必要であれば設定を変更します。
$ sudo vi /etc/httpd/conf.d/munin.conf
$ sudo vi /etc/httpd/conf.d/munin-cgi.conf
BASIC 認証の ID とパスワードを設定します。
$ sudo htpasswd -c /etc/munin/munin-htpasswd ユーザ名
サービスを起動させます。
$ sudo chkconfig httpd on
$ sudo chkconfig munin-node on
$ sudo service httpd start
$ sudo service munin-node start
アクセスしてみましょう http://127.0.0.1/
$ sudo vi /etc/munin/munin-node.conf
Web サーバのアドレスを追記します。ポート番号 4949 を Listen する munin-node プロセスに対して Web サーバからのアクセスを許可します。
allow ^192\.168\.50\.1$
サービスを起動させます。
$ sudo chkconfig munin-node on
$ sudo service munin-node start
192.168.50.2 の設定を追加します。定期的にアクセスしてリソース状況を確認する対象として登録します。
$ sudo vi /etc/munin/munin.conf
追加設定例
[MyGroup;myhost]
address 192.168.50.2
use_node_name yes
httpd を再起動します。しばらく待つとデータが収集されて Web 画面上のリストに MyGroup / myhost が追加されます。
$ sudo service httdpd restart